本研究は,芝生の上に,広面積の絵を描画する手法を提案する.芝生は異方性を持つため,毛の角度に応じて光の反射が変化する.この現象を利用するとあたかも芝生に濃淡が生じているように人間は知覚できる.われわれは,芝の毛の方向の角度を変えるローラー型の描画装置を開発した.これを用いてデザインした絵や文字の描画をした.パブリックスペースにおいてデモンストレーションを行い,多くの来場者にシステムを体験してもらった.