本研究は, Vo_2maxの測定において, Vo_2maxの発現が作業時間(6〜10分;Test2, 10分以上;Test 1)のちがいによるかどうかを検討することであった. 被検者は健康な成人男子8名で年令は平均27.1才であった. また被検者の身長と体重はそれぞれ182.2cm, 76kgであった. 測定の結果, Test 2において, 有意ではないがVo_2maxはTest 1に比較して5%高いことがみとめられた. またTest 2の方が換気量が大きく, 心拍数が少ない傾向にあった. このことはMaximal Workにおいて, 換気能の方が循環機能よりも早く最高水準に達することを示唆しているかも知れない. 従ってこれらのテスト条件下では, 両機能が十分なadaptationをするためには7分以上の作業時間が必要であろう.