34才から50才の健康な女子8名について, 自転車型エルゴメーターを用いて全身持久力のトレーニングを行なった. トレーニングは最大酸素摂取量の80%の強度で1日10分, 週3日で10週間行なった. トレーニング効果は自転車型エルゴメーターを用いてPerformanceとしてのペダリング持続時間, Resourceとしての最大酸素摂取量及び効率としての最大下の一定負荷に対する生体反応をそれぞれ測定することにより検討した. Performanceはすべての被検者で増加がみられ平均では7分8秒から20分38秒へと234%の増加を示した. 最大酸素摂取量は平均25.4ml/kg/minから30.1ml/kg/minへと19%の増加率を示した(p<0.005). このトレーニングによるVo_2maxの増加は年令の若い者, トレーニング前のVo_2maxの低い者で大きくなる傾向を示した. 最大下の同一負荷に対する酸素摂取量及び心拍数はトレーニング後で有意に減少し, 効率の改善がみられた.