前報[Takeda and Hizukuri,澱粉科学36,169-176(1989)]のグルコアミラーゼ・グルコースイソメラー・ゼ共固定化物を改良し,液化澱粉からの異性化糖の生産速度を増加させた.すなわち,グルコースイソメラーゼ菌体に対するグルコアミラーゼの乾物重量比を1:1に増加し共固定化物を調製した.得られた共固定化物は,30%液化澱粉(d.P.;3.8)からpH7.3,温度50℃,流速(SV)0.3hr1で,果糖43.3%,ブドウ糖54.1%,:オリゴ糖2.6%を含む異性化糖を生産した.前報の共固定化物に比べ,異性化糖の生産速度は約3倍に増加し,またオリゴ糖含量の少ない異性化糖が得られた.