現在, 自動車メーカなどで開発が進められている車載型自動航法システムでは, 道路網をCRTディスプレイ上に任意の倍率で拡大および縮小表示する必要がある.このため, 道路網の表示方法として曲線補間法の利用が考えられる.本論文では, 道路網の表示を行う曲線補間法が持つべき条件を検討し, 曲線補間法のひとつであるバットランド補間が有効であることを示している.バットランド補間について簡単に紹介した後, バットランド補間と, 点列間を直線で連結する直線補間, ラグランジュ補間およびスプライン補間との定性的な比較について述べている.次に, 道路網データを実際に計算機に入力して定量的な解析を行った実験の結果について述べ, これらの実験結果からバットランド補間の有効性を確認している.