ブナシロサケは筋形質タンパク質,筋原繊維タンパク質が減少し,肉質が軟化すると共に肉色が褪色し,食味が低下するために,商品としての価値が下がるので,大半は飼料や肥料に用いられている。そこで,筆者はブナシロサケを有効利用するために,市販酵素製剤のプロテアーゼおよびコラゲナーゼを使用し,全窒素およびホルモール窒素が高く,揮発性塩基態窒素の少ない魚醤油を開発したので,解説いただいた。