干椎茸水抽出液のPMase作用の性質を調べた結果、次のように少なくとも2種類のPMaseが存在することを明らかにした。 1) 中性において熱に不安定であり、NaFによって阻害され、EDTAによって賦活される非特異的な酸性PM-ase。 2) 酸性において熱に不安定であり、NaFによってあまり阻害されず、Cu++、Zn++によって阻害される3'-GMPにかなり特異的な中性PMase。 また、干椎茸の加熱調理中の5'-Nucleotideの蓄積現象において、これらPMaseの果す役割について考察した。 なお、本研究費の一部は、文部省科学研究費によった。