油脂の性状と“軽い又は重い感じ”との関係について検討した結果、次の事が認められた。 1. 不けん化物は1%添加で重い感じになるが、フィトステロール・コレステロール・セチルアルコールはこれに関与していない。 2. 遊離脂肪酸は3%添加では味覚に影響を与えず、5%添加では味の違いは認められたが嗜好については有意差が認められず、7%添加ではまずくなる事が認められたが、いずれの検査でも軽い重いについては有意差が認められなかった。 3. ごま油の匂いは必ずしも重い感じを与えるものでない事が認められた。