養殖魚の飼料用に使われている香川県産オリーブ葉のPP含量と,オリーブ生葉中および葉粉末中でのPPの安定性を調べた.その結果,香川県の主要3品種のオリーブ生葉のPP含量は,7.3∼8.2g-GAE/100g-DWと,中国四川省産やイタリアパルマ産よりも高く,品種間での含量の差は小さい傾向であった.オリーブ葉の主要PPであるOLP含量は,剪定してから乾燥処理を行うまでの保存状態や保存時間によって著しく変動することがわかった.すなわち,屋外温室や冷凍室に保存するとOLP量は減少してしまうが,室内に保存し2週間以内に乾燥することで高いOLP含量を保持できることがわかった.また,乾燥·粉末化したものは,密封·暗所で常温保存すると1年間はOLPを安定的に保つことができることがわかった.