食品中の α グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア(酵素処理ステビア)を,グルコアミラーゼを用いて加水分解し,付加糖を脱離させ,ステビオール配糖体のステビオシド(SS)およびレバウジオシドA(RS)としてHPLCで定量する分析法について検討した.種々の食品について酵素処理ステビアの添加回収試験を行ったところ,回収率はSSおよびRSとして80%以上,相対標準偏差は5.0%以下と良好な結果が得られた.また,ステビア表示のある市販の加工食品36製品のうち,あらかじめLC-MS/MSによる定性分析を行い,酵素処理ステビアを検出した11製品について,本法で定量した.定量値はSSとして最大で180mg/kg,RSとして最大で70mg/kgであった.