300nm以下の波長をカットした紫外線B領域 (UV-B) を6品種のソバスプラウトに照射し, フラボノイド含量およびその品種間差異を検討した。その結果, (1) UV-B照射により全品種の胚軸伸長が抑制された。 (2) 暗黒下で栽培したソバスプラウトにはアントシアニンおよびイソビテキシンが全く含まれていなかったが, それらはUV-B照射により大幅に増加した。 (3) ルチン, ビテキシン, オリエンチンおよびホモオリエンチン含量は, 品種間差異はあるものの, UV-B照射により増加する傾向が認められた。これらの結果から, ソバスプラウト中のフラボノイド含量を増加させるには, 300nm以下の波長をカットしたUV-B照射が有効であることが考えられる。