1)細胞-胞子接合法によって育種した株の中から,発酵力が親株であるS2よりも良好で,カプロン酸エチル生成能が高いNS2-16を選抜した。 2)NS2-16は,カプロン酸エチル生成能について,継代30世代でも選択株と同様にS2とのカプロン酸エチル生成量の差を維持し,安定性が確認された。 3)NS2-16は高温および低pH環境下における増殖が良好であることから焼酎製造に適した酵母であることを確認した。 4)DNA含量からNS2-16は三倍体と推定した。