茶葉および浸出液中のフラボノール配糖体の,加水分解条件の検討を行った.茶葉では各フラボノール配糖体は,メタノール72%,塩酸0.6mol/L,沸騰水中,20分間,浸出液では,メタノール16%,塩酸0.8mol/Lで,80℃,50分間が適当であると考えられた.いずれの品種もミリセチン,ケルセチン,ケンフェロールが多く含まれ,緑茶はこれらの供給源の一つとして有用であると考えられた.