スペイン語の語形成方法として最も活力のある派生は、今日の文法におけるような地位をはじめから占めていたわけではない。派生は、アカデミア文法に限って見ても、初期(18および19世紀)には、名詞や動詞といった品詞の下位に分類された種別(派生名詞、複合動詞など)の一様相として記述されたに過ぎなかった。 本稿は、派生に係る論考が、アカデミア文法の歴史(1771-1973)においてしだいに厚みを増し、ついには複合の記述とともに伝統的な品詞論(Analogía)の領域を出て、語形成論という新たな文法部門を形成するに至る過程を考察する。