本研究では,密度管理されたスギ高齢人工林を対象に四つの密度管理指標(相対幹距( Sr ),収量比数( Ry ),形状比( H/D ),樹冠長率( CLp ))間の関係を明らかにし,各指標の過密林分の基準値を評価することを目的とした。その結果, Ry と Sr の間に最も強い相関が認められた。その関係から Ry の過密林分の基準値である0.8は, Sr の場合には14.8%に相当することがわかった。さらに,これまでの研究成果から,同様の結果が得られており, Sr の過密林分の基準値としては15%が適切であると示唆された。