平成20年9月のリーマンショック直後に大学生の就職状況が悪化したことは記憶に新しいが,2017年時点においても,新規学卒者の就職を取り巻く環境は極めて厳しい.また,最近ではグランドデザインを想定した大学におけるキャリア教育の重要性が主張されている.ゆえに,本研究では,大学学部生の就活に役立つ知見の導出を目的として独自にアンケートを作成及び実施し,得られたアンケート結果(114 件)を分析した結果について述べる.特に,就職した業種の違いによって,就活に関する取り組み方や,役にたった授業の内容に違いが見られたことが興味深い点である.