高い調光比を有する液晶調光デバイスの実現に向けて,色素ドープブルー相液晶の配向安定化に必要な紫外線の照射条件,およびモノマ濃度について検討を行った.この結果,配向安定化に必要なモノマ濃度は色素濃度に比例し,色素濃度が高い場合においてもモノマ濃度を増加することで低温下におけるブルー相の保持が可能であることを明らかにした.また,色素濃度の増加により,暗状態における透過率を低くすることができるが,安定化に必要なモノマ濃度が増加することから,高分子ネットワークによるアンカリング力が強まり駆動電圧が上昇することを示した.