ラードを配合した高脂肪食に大麦若葉搾汁末を添加し,これをラットに4週間自由摂取させたときの糞中腸内細菌叢を分析した.本飼育開始前後における比較では,大麦若葉搾汁末を添加した群で Bacteroides 属の占有率が有意に減少し, Prevotella 属の占有率が上昇した.また,群間での比較では,C群,HF群と比較して2% YBL群,10% YBL群の Prevotella 属の占有率が高値を示し, Bacteroides 属に対する Prevotella 属の比(P/B比)の上昇が認められた.以上より,大麦若葉搾汁末は高脂肪食を負荷したラットにおいて腸内細菌叢に変化をもたらすことが示唆された.