トドマツ人工林内に設置された集材路において車両走行による土壌の締固めの回復過程を評価するために,間伐前,間伐直後,間伐5年後と6年後における表層土壌の土壌貫入抵抗を測定した。土壌貫入抵抗の鉛直プロファイルから,間伐直後では表層から深さ0.2mまでに硬い層が形成された。しかし,間伐6年後において,間伐直後の値に比べ土壌貫入抵抗は低下した。これより,集材路において車両走行により締め固められた土壌硬度は,間伐後5~6年で回復したことが示唆された。また,本論では,表層土壌の締固めを評価する土壌締固指数(SCI)を考案した。SCIにより,土壌の締固め程度を一つの数値で表すことができた。