我々は,センサデータに内在する個人特徴の物理的意味を明らかにすることを目的とし研究を進めている.我々の先行研究では,右すね,左大腿, 腰背面,左上腕の4箇所に取り付けた慣性センサにより歩行動作を計測し,計測した加速度データに対し特異値分解を用いて,各自の共通の動作を表す類似成分と個人ごとの動きの癖や違いを表すなどを表す差異成分を抽出している.本論文では,特異値分解により抽出した各成分の運動特徴を再現した再構成データが,計測データをどれだけ再現しているかを求め,どの箇所に装着したセンサがどの程度,類似成分・差異成分にそれぞれ寄与しているか把握する手法を提案する.