玄米や白米に対して食料としての利用がない籾殻自体の水分特性の検討はなされていない。しかし,貯蔵における米の品質の維持,あるいは,生籾や生玄米に籾殻を混合しての乾燥での利用などから,籾殻の水分に関する特性は重要である。本報では,以前に報告された籾と玄米の平衡含水率の特性式を利用して,籾殻の平衡含水率を求めた。さらに,混合物質の初期含水率,混合割合および平衡温度を設定すると,水分移動の履歴現象を考慮してそれらの到達含水率を得る手順を考察した。