PSP・TSPは「第3の波」と言える研究開発の波が起き,その国際的な活動中心に我が国がいる.現在の研究開発は大きく産業への応用と適用領域の拡大に分けられ,産業界では輸送機械やエネルギー機械を対象に実用化が進んでいる.PSP・TSPの性能と計測精度は日々改良されており,PSPについては,空力騒音の基となる物体表面の微小圧力変動や,高速回転をともなう翼表面の圧力変動等の計測が,TSPについては,エンジン内の燃焼にともなう温度変動や,1000℃を越える