摘要:ラミネートフィルムは,接着剤や印刷用インキなどに由来する有機溶剤を含有することがある.そこで,ヘッドスペース-GC/MSを用いて,これらの溶剤として使用される可能性のあるトルエン,キシレン,アセトン,メチルエチルケトン,酢酸エチル,酢酸ブチル,メタノール,エタノールなど30物質の有機溶剤の一斉分析法を確立した.本法は,試料に内標準物質を含む N , N -ジメチルホルムアミド溶液を加えて室温で一晩静置後,気相をGC/MSにより測定する方法であり,さまざまな材質からなるラミネートフィルムに適用が可能であった.本法を用いて,市販のラミネートフィルム製の食品包装袋42試料について測定した結果,6試料からトルエン,酢酸エチルやヘプタンなどが検出された.
关键词:ラミネートフィルム;残留溶剤;器具・容器包装;ヘッドスペース-GC/MS;laminated film;residual solvent;food contact utensils and packages;headspace-GC/MS