私立中高一貫教育校(学年180名4クラス)に導入された弊社の学校安談(スクールカウンセリング)は2008年度で13年目になる。本論は、13年間に、契約校と弊社の間に、できあがってきた「危機管理システム」について論じる。学校安談は、「スクールカウンセリングを第三者幾関に委託する」ことを特徴とし、このことによる利点として、「学校安談を第三者化することは、社会的資源の活用および開拓に役立つ」「生徒が退学・転校・卒業などの形で学校を離れた後でも、支援が継続される」「援助体制の一元化により、相談する側の保護者や生徒本人に対しても、今後も安定して援助を受けられるという安心感をもたらし、結果的に改善を促進する」があることを、過去の本学会総会にて発表を行なってきた。