ある性格特性上で高得点あるいは低得点の人は当該項目を評定する際の反応時間が短く,一方中程度の得点の人は反応時間が長いことが知られている.この現象は逆U字型効果(Inverted-U effect)と呼ばれている(Kuiper,1981).本稿では,どのようなメカニズムでこの現象が生起するのかをPC上の評定判断でのカーソル軌跡を用いて考察する.