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  • 标题:縄文人,東南アジア,太平洋地域集団の系統関係
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  • 作者:埴原 恒彦
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1992
  • 卷号:100
  • 期号:1
  • 页码:53-67
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:現在の東南アジア集団の表現型は,いわゆる置換説によって説明されるのが最も一般的である.すなわち,約2,000年から4,000年前の時期に中国から南下してきた集団が,先住民を吸収していったとする説である.ネグリトはこのような混血から免れた集団の代表としてよく知られているが,多くの成書には,彼らは東南アジアにおけるオーストラロイド集団として記載されている.筆者は,ネグリトの研究から,彼らの歯冠及び頭骨形態は,オーストラリア原住民,あるいはメラネシア諸集団よりも,むしろ東南アジア,特にその島撰部の集団に類似することを指摘した.このことは,現在の東南アジアの集団の原型が,この地域における集団の小進化によって形成されたのではないか,ということを示唆する.一方,東南アジア集団の形質的特徴は,太平洋民族,縄文人の起源に関する研究においても無視することはできない.本研究では,歯冠形態に基づいて東南アジア集団の小進化を考察すると共に,彼らと太平洋民族ならびに縄文人との関係を再検討した.比較分析は,東南アジア4集団,縄文人,南西諸島4集団,ミクロネシア3集団,ポリネシア3集団の計15集団を対象とした.結果は,東南アジアの4集団,すなわちネグリト,ダヤク,フィリピン人,先史タイ人(3千~6千年前)が相互に類似性を示した.ネグリトの形質的特徴は,熱帯降雨林という環境と2~3万年にわたる時間によって形成されたであろうことは,すでに尾本恵市教授によって指摘されているが,今回得られた結果も,この仮説を支持するものと考えられる.その根拠は,ネグリトとはその表現型が異なるボルネオ島の原住民ダヤク(前者は低身長,黒い皮膚色,縮毛等によって特徴づけられ,後者は,比較的高身長,褐色の皮膚,直毛であり,大多数の東南アジア諸集団と共通の特徴を示す),あるいはフィリピン人が,歯冠形質ではネグリトに類似するということによる.すなわち,彼らは,熱帯降雨林という環境を共有し,このような環境に対する適応が彼らの形態的類似性をもたらしたであろうことは十分考えられるからである.さらに,このような形態的特徴が東南アジア大陸部の先史集団とも類似するという事実は,歯冠形質に関する限り,その原型が東南アジア地域で小進化したという可能性を示していると思われる.上記の東南アジア集団は,縄文人や太平洋民族に共通した歯冠の形態的特徴を持っことが追証された.このことは,従来のもっともオーソドックスな主張通り,縄文人,太平洋民族の起源を東南アジア集団に求め得ることを示している.最近提唱された,太平洋民族(ポリネシア人,ミクロネシア人)が南西諸島にその地理的ルートをもつとする縄文人起源説は,今回得られたどの分析結果をとってみても支持されない.縄文人と太平洋民族との類似性は,東南アジアを介して,共通の祖先を持っことによると考えられる.
  • 关键词:Southeast Asia; Pacific; Jomonese; Dentition; Biological relationships
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