文章基本信息
- 标题:分子系統学とヒト上科における人類の系統的位置
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- 作者:長谷川 政美
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1991
- 卷号:99
- 期号:1
- 页码:49-61
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:DNA 塩基配列データからヒト,チンパンジー,ゴリラの間の系統関係を,進化速度の一定性を仮定せずに,最尤法によって推定した.これまでの知見から,オランウータンがこれら3種からみて遠い関係にあることは確かであるから,これをアウトグループと仮定して解析した. GONZALEZ ら(1990)によって塩基配列が決定された28Sリボソーム RNA 遺伝子とそれに隣接したスペーサーからは,ヒト/チンパンジー近縁説が99%のブートストラップ確率で支持され,ヒト/ゴリラあるいはチンパンジー/ゴリラ近縁説は棄却された.このことは, GONZALEZ らがほかの分子系統樹推定法を用いて得た結論を支持するものである.さらに,オランウータンがヒトとアフリカ類人猿のグループから分かれたのが今から1300万年前と仮定し,リボソーム RNA のスペーサーにっいて進化速度が系統ごとに異なる可能性を考慮にいれて分岐年代を推定すると,ヒトがチンパンジーから分かれたのがおよそ400万年前ということになった.これまでのわれわれの研究で,ミトコンドリアDNA からも同じような分岐年代が推定さている.オランウータンの分岐がこれよりも古くて1600万年前である可能性もあるので,ヒトとチンパンジーの分岐はおよそ400ないし500万年前であったことが示唆される.
- 关键词:Man/chimpanzee Glade; Molecular clock with variable rate; Branching dates