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  • 标题:歯冠計測値に基づくネグリトの類縁関係について
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  • 作者:埴原 恒彦
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1990
  • 卷号:98
  • 期号:1
  • 页码:13-27
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:後期更新世のスンダランド,ウォーレシア,サフールランドを地理的舞台とする東南アジア,西太平洋地域の人種形成史は日本人の基層集団を解明する上でも避けて通ることの出来ない問題である.約3万年から4万年前,スンダランドからサフールランドへと渡っていったプロトオーストラロイドの一部はその後独自の分化を遂げ現在のオーストラリア原住民へと進化し,またスンダランドの熱帯降雨林でこのプロトオーストラロイドから進化してきたプロトマレーはネグリトの直接の祖先とされる(尾本,1986,1987).一方,このスンダランドから北上していった一集団こそプロトモンゴロイド→縄文時代人→アイヌの系統とされている(TURNER,1987).それでは最終永期にスンダランドから適応放散していったプロトマレーあるいはネグリトとプロトモンゴロイドとはどのような関係にあったのだろうか.尾本(1986)はネグリトそのものがある時期なんらかの形でプロトモンゴロイドの形成に関与した可能性を指摘しているが,この問題は日本人の基層集団がどのような形質を持った集団をその祖先とするのか,さらに彼らが東アジアの人種形成の過程でどう位置付けられるのかという問題に発展し得るものであろう.本研究では東アジアのモンゴロイド系諸人種との関連が重要視されている太平洋民族を含め各集団の歯冠近遠心径に基づいて分析を行った(Table 1).Q モード相関係数に基づく多次元尺度構成法,主成分分析法,正準判別分析法による次元減少法によって各集団間の関係を二次元に展開した結果(Figs.2,4,5,6)縄文人及びその遺伝的寄与が高いと考えられる日本人集団と太平洋民族とが二つのクラスターを作りその間にやや日本人に近くネグリトがプロットされた.すなわち,歯冠の計測的形質においてネグリトが両集団に共通した特徴を持つことが明らかにされた.このことはまた,ネグリトとプロトモンゴロイドとの関係をある程度示唆するものと思われる.しかしこのことから直ちにネグリトのような形質を持った集団が日本人の基層集団,あるいは太平洋民族の共通の祖先であると即断することはできない。東アジア,太平洋地域における人種分化の解明にあたっては,今回得られた結果を一つの作業仮説とし,今後更に非計測的歯冠形質の分析,あるいは頭骨分析など多角的な方向からアプローチしてゆく必要があると思われる.
  • 关键词:Late Pleistocene; Negritos; Origin of Japanese; Southeast Asia; Sundaland Introduction
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