文章基本信息
- 标题:4種類の頭蓋神経孔によるマカク属のサル8種の比較
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- 作者:毛利 俊雄
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1990
- 卷号:98
- 期号:4
- 页码:411-423
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:舌下神経管,眼窩下孔,茎乳突孔およびオトガイ孔の平均分割数をもちいてマカク属のサル8種を比較した.まず,ニホンザルの頭蓋256個(Table 1)をもちいて統計的な検定を行った.カイニ乗検定では,性と右側オトガイ孔との間のほかには(Table 4),これらの神経孔の分割と性•年齢•側との間に5%レベルで有意な連関はみいだせなかった(Table 2,3および5).ただし,同種の神経孔の左右間の連関は,4種類の神経孔のすべてについて有意であった(Table 6).4種類の神経孔の左右をそれぞれ1形質とみなした8形質に性•年齢を加え,それらの間の相関行列を求め(Table 7),クラスター分析を施して形質問相関のパターンをみた.まずオトガイ孔と眼窩下孔の左右からなる顎部クラスターと茎乳突孔と舌下神経管の左右からなる頭蓋底クラスターにまとまり,つぎにこの顎部クラスターに性,ついで年齢が連なり,最後にこれと頭蓋底クラスターがっながった(Fig.1).また,相関係数では,性は右側オトガイ孔のほかに左右の眼窩下孔とも有意な相関をしめした.しかし,同種の神経孔の左右間以外の相関は強くないので,種間の比較では性•年齢の影響を考慮する必要はないと考えた.種間の比較は,4種類の神経孔の左右をこみにした側あたりの平均分割数をもちいて行った(Table 8,Fig.2と3).クラスター分析では,距離尺度および手順によりクラスタリングのパターンが変動したので,その結果はしめさなかったが,多くの場合,カニクイザル種群の4種(アカゲザル,タイワンザル,ニホンザル,カニクイザル)とくにアカゲザルとタイワンザルがお互いに近く,ブタオザルがほかの7種からもっとも遠いパターンがえられた.主成分分析でも(Table 9と10,Fig.4),やはりカニクイザル種群の4種がおたがいに近く,ブタオザルがほかからもっとも遠い結果をえた.この結果は,マカク属の進化についての仮説に適合し,もちいた4種類の神経孔の分割数が霊長類の種間比較に有効であることを示唆している.
- 关键词:Macaque; Cranial nerve perforations; Intercharacter correlation; Interspecific comparison