文章基本信息
- 标题:日本人(女性)の指紋
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- 作者:永井 昌文 ; 曽根 潮児 ; 木村 邦彦 等
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1987
- 卷号:95
- 期号:1
- 页码:121-135
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:1952年,文部省科学研究費助成金を基に,小池敬事(千葉大)を班長に指紋班が組織された.班員は二井一馬(岩手医大),古畑種基(東京医科歯科大),須田昭義(東京大),中山英司(南山大),原 淳(岐阜大).島五郎(大阪市大),金関丈夫(九州大),伊藤光三(鳥取大),松倉豊治(大阪大),安中正哉(長崎大),忽那将愛(熊本大)を合せた12名である.1952年から1955年にかけ,各班員は,研究室をあげて,日本の各分担諸地域約190箇所の住民男女約450,000名の指掌紋を採集した.研究成果の一部,男性の指紋 (KOIKE,1960) についてはすでに報告されている.しかし各班員の退官とともに資料はその後継者の手許に残され,永く埋れてきた.さらにその一部は後継者を失い,すでに行方不明となっている.著者らはこれを憂い,まず,さきの男性の報告 (KOIKE,1960) に倣って,女性の指紋について報告することを計画した.三橋,徳留,曽根,永井,寺門,内藤と磯野の手許に残された資料を元に三橋,木村と小西が整理した.本報告では,日本各府県(北海道,東京,沖縄を除く)の169箇所で採集された日本人女性213,138名の資料を元に,10指を合計した,小池(1949)によるB,S,ODS と OW の4分類型の各頻度と, CuMMINsand MIDLo (1943)の pattern intensity によって,日本人の指紋の地方差と地理的傾斜が検討された.各資料は必ずしも平均に分布していない.九州,山陰,東山(西部)地方に多く集り,近畿地方に少なく,東海地方など皆無に近い.日本人女性の各紋型の頻度は,平均,B型3.1%,S型54.6%,ODS型5.3%0,OW 型37.0%である.男性(それぞれ2.1,50.3,5.5,42.2%)に比べて,B,S 型はより高く,ODS,OW 型はより低い一般的傾向を示す.一定方向の地理的傾斜は必ずしも明らかではないが,日本人は2つの地理的グループに分類できる.すなわち東北,裏日本(北陸,東山,山陰)群と,九州,瀬戸内(山陽,四国),近畿群である.前者は後者に比べてBとODS型の頻度が高く,OW型の頻度が低い特徴を示す.アイヌ(木村,1962)は地理的に近い東北地方に最も類似する.この結果は指紋班の男性についての報告(KOIKE,1960),さらに生体計測班の資料などに基づく小浜(1968,1966)の報告によく一致している.
- 关键词:Finger prints; Japanese females; Geographical cline