文章基本信息
- 标题:イラク•ハムリン盆地出土人骨に見られたトレポネーマ症について
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- 作者:鈴木 隆雄 ; 池田 次郎 ; 和田 洋 等
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1987
- 卷号:95
- 期号:4
- 页码:443-456
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:この報告は,イラク•メソポタミア出土のイスラム期人骨に認められたトレポネーマ症 (endemic syphilis; 非性病性梅毒)と考えられる骨病変について記載している.また,世界におけるトレポネーマ症の分布と進化論的背景を概説し,イラク•メソポタミアでのトレポネーマ症の臨床的,骨学的病態,およびその古病理学的意義について考察している.人骨は,イラクのハムリン盆地にあるテル•グッバから出土し,1例は壮年男性,他は熟年女性で,両者とも保存状態は良好である.これらの骨格の頭蓋,肩甲骨,肋骨,挽骨,尺骨,中手骨,大腿骨,脛骨,腓骨および中足骨がトレポネーマ症に罹患している.それらの病態は,肉眼的観察では変色し,多孔性の,あるいは単に不規則な凹凸の骨表面を,緻密質に及ぶ複雑な格子状の細溝を,全周に及ぶ,あるいは部分的な骨肥厚および骨変形を示すものと種々である.また,それらのレントゲン像は内•外膜性による緻密質の骨肥厚,骨髄腔の狭窄を裏付ている.イラクにおけるトレポネーマ症の古病理学的記載は断片的なものしかなく,それゆえにこの病気の記載は,骨学的病態,メソポタミアにおける病気の流行,ひいてはこの病気の歴史を考察するうえでも必要である.
- 关键词:Paleopathology; Mesopotamia; Treponematoses; Endemic Syphilis; Osteoperiostitis