文章基本信息
- 标题:歩行における足底面主要各部の力学的役割の研究
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- 作者:ジャンポル ミカレフ ; 遠藤 萬里
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1985
- 卷号:93
- 期号:1
- 页码:71-85
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:歩行において足底から床に伝達される力の研究は,バイオメカニクスの分野で広く行なわれている。しかし,その殆んどは床反力測定装置をもちいたものである。この測定装置では,ヒト特有の足骨格の各部からどのように力が床に伝達されるかという問題を解くことができない。この問題を解く手掛りとして,筆者らはかってラビション等が開発した小形の変換器を用いる実験を行なった。変換器は特殊なサンダルの底で,被験者の踵部,第1中足骨骨頭部(栂趾球部),第5中足骨骨頭部(小趾球部)および栂指底部に相当する各部位に取付けた。このサンダルを足に固定した被験者を金属板を連ねた特殊な大型トレッドミル(3m×1m)上で歩かせた。その際さまざまな速度でトレッドミルを駆動させ,それにつれて変化する無意識的歩行周期数と力の増減関係も調べた。歩行の立脚期の開始時には,踵が衝撃的に床を打つ現象が認められ,とくに速く歩くときに明瞭で,大きな力のピークが観察された。しかし,この衝撃時の力の大きさは床の硬さと密接に関係するものであり,現代に普遍的な舗装路面やコンクリートの床では特に問題となるが,未開社会,あるいは文明開始以前に通常見られるあるいは考えられるように,土の地面を歩くときには大きくなるものでないと思われる。人類にとっては文明開始以後に初めて直面する種の現象と考えられる。ヒトの踵骨は頑丈な構造をもっているが,上記の衝撃時以外には,歩行においてすべての力が踵骨から地面に伝達されることはない。伝達される力は普通の速さで全体のおおよそ半分である。このとき,残りの力は中足骨骨頭骨に分散している。ただし速く歩くときは踵の力の寄与は増大する。立脚期後半には,踵はすでに離地し,中足骨骨頭部と指部がすべての力を伝達している。このときの力の分布には個体変異が大きいようである。しかし,最も太い第1中足骨骨頭が伝達する力が最も大きいと判断される。速く歩くときには,とくに太い拇指の力が大きく,身体の加速に寄与している。しかし,拇指以外については測定していないので,他の指の役割りはまだ不明である。
- 关键词:walking; biomechanics; forces beneath sole; heel-metatarsal heads; big toe