文章基本信息
- 标题:ニホンザル後肢関節の受動屈伸可動域
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- 作者:岡田 守彦 ; 木村 賛
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1985
- 卷号:93
- 期号:3
- 页码:327-335
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:個室ケージ飼育下のニホンザル (Macaca fuscata fuscata) オス8頭 (体重11.7±1.3kg),メス8頭(体重8.5±1.4kg)の後肢各関節の受動屈伸可動域をしらべた。動物はケタラール筋注麻酔後,横臥位で胸部と骨盤部を固定し,後肢の要所にランドマークを施したうえ,上方約150cm より写真撮影し,陽画よりマークを基準として矢状面内における各関節の角度を計測した。関節角度は,仮想的最大屈曲を0°,同伸展を180°とした。膝関節の上方に大腿と直角に2~3kgの牽引を加えた時の,股関節の最大伸展角度は性差なく,138±7.9°(平均値±標準偏差)であった。股関節の屈曲位約50°で大腿部が腹部にあたるため,股関節の可動範囲は平均約90°であるといえる。足首部に下腿と直角に500g の牽引を加えた時の膝関節最大伸展角度は,股関節角度により異なり,股関節角度125°(膝関節最大伸展角度162.9±9.9°)から,同55°(同153.8±10.2°)にかけて,有意に低下した。性差は有意でない。膝関節は屈曲位約30°で下腿部が大腿後面にあたるため,膝関節の可動範囲は平均約130°であるといえる。足関節は膝関節の屈曲時には完全に底屈•背屈ができたが,伸展時には背屈が著しく制約された。膝関節と足関節にみられた上記の屈伸可動性の減少は,主として二関節性筋による制約の結果と考えられる。ニホンザルの歩行中の後肢の関節運動と今回の結果を照合すると,1)膝関節では四足,二足にかかわらず,伸展はほぼ限界に近く,他方,屈曲は余裕を残している,2)股関節では四足と二足でまったく逆の状況,すなわち四足では伸展は十分に余裕を残し,屈曲はかなり限界に近いのに対して,二足では伸展はかなり限界に近く,他方,屈曲は十分余裕を残している,ということができる。
- 关键词:Joint mobility; Hindlimb; Japanese monkey