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  • 标题:頭骨計測値の誤差
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  • 作者:河内 まき子 ; 小泉 清隆
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1985
  • 卷号:93
  • 期号:4
  • 页码:409-424
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:本研究の目的は,実際のデータ分析において計測ミスと計測誤差の影響をできるだけ小さくして合理的な分析結果を得るためにはどのような前処理が必要か,またどのような計測項目を使用すべきかを検討することである。この目的のため,深川雲光院出土の江戸時代人男性頭骨35個について,26項目の計測値を10人が3回計測した延べ30人分のデータを使用して,不注意によるミスの頻度と種類を調べると同時に,計測者内•計測者間の誤差の分析を行なった。以下,本文の各章について要約する。1)約900個の計測値のうちおよそ0.8%が不注意によるミスで,このうち約7割は5mm あるいは10mm 単位の読み違いか記入場所の誤りであった。これらのうち,実際の値との差が20mm をこえるものは,平均値±3S.D.以上離れた計測値を取り除くスクリーニングで取り除くことができる。2)Nested analysis of variance 法により分析した結果,すべての項目において計測者間分散は計測者内分散よりも有意に大きい。このうち,両耳幅,眼窩幅I,眼窩幅II,矢状頭頂弧長,矢状頭頂弦長,矢状後頭弧長,矢状後頭弦長,眼窩高の8項目で全誤差分散が全分散の10%をこえた (Table 1)。この結果は,計測者があまり確信を持たずに括弧付きで計測した値を取り除いても変わらない (Table 2)。3)同時代•同地域の他集団 (浄心寺,東上野,雲光院2) の計測値,および延べ30人分のデータの中央値 (雲光院1) を加えた34集団間の Penrose の Shape distance をクラスター分析をした結果,上記8項目を除いた18項目のセットは計測誤差の面からみて信頼がおけることが確認された (Figures 1-5)。4)雲光院頭骨65個について因子分析をした結果,上記8項目のうち,眼窩高はどの因子とも相関が低い。また,両耳幅,眼窩幅Iと眼窩幅II,矢状後頭弧長と矢状後頭弦長は3つの因子への寄与が高いが,これらの因子には他にも相関が高い項目がある。したがって,これらを使用しなくても情報の損失はあまりない。しかし,矢状頭頂弧長,矢状頭頂弦長を取り除いた場合には頭頂部に関する情報が失われる (Table 3)。5)26項目を用いた場合と,18項目を用いた場合の Shape distance の相関は高く,8項目を取り除いても集団間の関係はあまり変わらない。18項目に基づいた距離で,計測ミスがない場合と計測ミスはあるが平均値±3S.D.以上離れた計測値を取り除くスクリーニングをしたものとの相関は1.0である (Table 4)。実際に計測する際には,いくら注意深く計測しても不注意によるミスは避けられないものである。本研究のように極めて類似性の高い集団を分析する際には,このような計測ミスが分析結果に与える影響は大きい。この影響を小さくするためにこのスクリーニングは極めて有効である。同様に,形態的差異の小さい集団を分析する際には計測誤差の影響も無視できない。計測者間誤差の大きい項目を使用して分析すると,集団間の差ではなく,計測者間の差を比較してしまうことになりかねない。日本人の地域性を分析するような類縁性の高い集団を比較する際には,誤差の少なく信頼性の高い項目だけを選択して分析する方が望ましい。
  • 关键词:Craniometry; Measurement error; Analysis of variance
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