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  • 标题:下顎第一大臼歯咬頭域面積のアロメトリーに関する人類学的研究
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  • 作者:金沢 英作 ; 関川 三男 ; 赤井 淳二
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1985
  • 卷号:93
  • 期号:4
  • 页码:425-438
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:大臼歯の咬頭域面積の計測は近遠心径や頬舌径と並んで重要な形質である。この面積の和,すなわち咬合面積の大小は咀嚼効率の指標となる。個々の咬頭域面積は咬頭の相対的配置に関係し,その変化は溝の形態や咬頭頂の位置,ひいては咬合の機能にも影響を及ぼすと思われる。我々はこの咬頭域面積の人種による差と咬頭相互間の相対的大小関係を知る目的でこの調査を行った。材料は咬耗の少ない下顎第一大臼歯で,日本人(伊東市小学生)男子39例,女子38例,オランダ白人•性別不明43例,オーストラリア原住民(以下,豪原人)•男子24例,女子16例である。これらの歯は近心の2咬頭 (Protoconidと Metaconid) と遠心舌側咬頭 (Entoconid) の3咬頭頂を水平面とし,それに対し垂直な方向からモアレ等高縞撮影装置 (K.K.樫村製,Nikon F-3,105mmレンズ使用)により撮影した。得られた等高縞写真上で,各咬頭域をディジタイザーによりトレースし,マイクロコンピュータを用いて面積の算出および統計処理を行った。咬頭面積の合計値は歯の大きさを反映して豪原人男子が最も大きく,114.7mm2,最小はオランダ白人の96.1mm2であった。各咬頭の大きさもおおむね豪原人男子•女子•日本人男子•女子•オランダ白人の順であった (表2)。各咬頭の面積をそれらの合計値で除した相対値では各人種間に大きな差は見られなかった(表3)。しかし,豪原人では他人種に比べ近心の2咬頭が小さく,遠心の hypoconulid が大きい。このような傾向は化石人類 (Australopithecus;WOOD,1983)では顕著であり,また化石人類では咬合面積が185mm2にも達することを考え合わせると豪原人の歯が現代人の中ではその歯に質的にも量的にも近いことをうかがわせ興味深い。咬頭面積の相対値と面積の合計値との相関係数は咬頭の面積が全体に対し等成長変異 (isometric variation)であるか不等成長変異 (allometric variation)であるかを示している。このアロメトリー傾向を成長指数によって検定するために咬頭面積とその合計値の対数をとり,それらの間の相関係数(r)と回帰係数(b)および標準誤差SE(b)を求めた。回帰係数(成長指数)は全体の面積から各咬頭面積を推定する回帰直線の傾きである。これらを等成長を帰無仮説とする検定式を用いて検定した結果,オランダ白人を除く各グループのhypoconulid とオランダ白人と日本人女子を除く各グループの protoconid 又は metaconidにそれぞれ有意の正および負のアロメトリーのあることがわかった。オランダ白人と日本人女子でアロメトリーの見られないことは歯のサイズが小さいことや第6咬頭の出現頻度が低いことと関係があるかも知れない。これらの結果が進化にも適用できるとすれば大きな歯をもつ化石人種では trigonid が相対的に小さいという見解 (McHENRY and CORRUCCINI,1980)を現代人の変異現象からも説明できよう。 Talonidに関しては統一的なアロメトリーは見られず,hypoconulid だけが顕著なアロメトリーを示す。現生人種での下顎第一大臼歯のアロメトリーは歯の大きなグループで顕著であり,その中では近心部が劣成長変異,最遠心部が優成長変異でその間の hypoconid, entoconid では等成長変異であると結論できる。
  • 关键词:Cusp area; Allometry; Lower molar; Racial difference
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