文章基本信息
- 标题:日本人におけるガンマアミノ酪酸転移酵素の遺伝的多型
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- 作者:石井 千賀良 ; 三沢 章吾 ; 尾本 恵市 等
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1984
- 卷号:92
- 期号:1
- 页码:33-35
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:中枢神経系の伝達物質 γ-aminobutyric acid の代謝に関与する酵素 γ-aminobutyric acid trans-aminase(GABAT)は,脳のほか,肝臓などの臓器にも存在することが知られている。 JEREMIAH とPOVEY(1981)は,肝臓をサンプルとして用い, GABAT には,デンプンゲル電気泳動法によって検出できる遺的多型が存在し,それらは常染色体上に存在する2つの対立遺伝子 GABAT1, GABAT2 の組み合わせによって決定され,表現形としては GABAT1,GABAT2-1, GABAT 2の3つが存在することを報告した。本実験では日本人肝臓をサンプルとしデンプンゲル電気泳動法を用いて,75個の試料を泳動し,日本人における GABAT 遺伝子の対立遺伝子頻度を GABAT1 について0.547, GABAT2 について0.453と推定した。JEREMIAH とPOVEY(1981)の推定値と本報告の推定値との比較においては,ヨーロッパ人と日本人との間に GABAT 対立遺伝子頻度に関して統計的に有意な差は見られない。