摘要:東京在住の健康な中学生(13,14歳)男71名,女59名の背面モアレ写真を資料として,背面形状についていくつかの解析を行った。まず写真観察によってモアレ•パターンを分類したところ,いわゆる肥った背中を示すパターンの頻度が女子に高く認められた。次に,比較的痩せていて左右均斉なIV型モアレ•パターン被験者の資料(男24名,女8名)について計算機による画像処理を施した。その結果,脊柱両外側部隆起線の走行が女でより深い(厚い)傾向のあること,また脊柱 S 状曲線の曲率半径から胸部後彎点は男で,腰部前彎点は女でより彎曲の強いことが分った。最後に,背面形状の個人的特徴を簡単に表示できるチャートを作成した。