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  • 标题:頭蓋縫合に某づく年齢推定法
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  • 作者:小泉 清隆
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1982
  • 卷号:90
  • 期号:2
  • 页码:109-118
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:従来行われている頭蓋縫合癒着からの年齢推定の方法は,計測値などの客観的な判断基準によるものではなく,観察者が独自の経験により主観的に行うものであった。しかしこの方法では,観察者の技術面でかなりの訓練が必要であり,容易には行い難い。本研究では,頭蓋縫合からの年令推定の方法について取り扱い,多変量解析の手法を使用して客観的にかつ骨の観察に熟練を必要としない簡易な年令推定の方法を導き,その年齢推定の方法の信頼性を検討した。資料は,東京大学総合研究資料館医学部門に保存されている年齢の明確な現代日本人男性頭骨67例,及び京都大学理学部自然人類学研究室所蔵の同様な頭骨74例の計141個体である。このうち22個体に早期癒着及び"lapsed union"の状態が認められた。この出現率は15.6%であり,TODD & LOYN (1924)が述べているアメリカ白人での出現率とほぼ一致している。重回帰分析及び数量化理論 I 類による結果,従来から述べられている様に,頭蓋外板縫合による年齢推定よりも,内板縫合による年齢推定の方が信頼性が高いことが確認された。また,重回帰分析法よりも数量化理論 I 類による推定式の方が,推定の誤差が小さく,信頼性のある事が認められた。このことは,縫合癒着と年齢との関係が線型関係にない為,分析の段階で線型関係を前提としていない数量化理論の方が有利である事による。女性の縫合癒着においては,男性よりも外板で約4才,内板で約2才遅れることが認められた。このため女性において縫合癒着から年齢推定を行うためには,別の年齢推定式が必要である事がわかった。頭蓋癒合からの年齢推定式のみによる結果は,重回帰法においても数量化理論類においても高い信頼性があるとは必ずしも言えない。全身的所見から総合的判断をしなければ正確な年齢推定を行うことは出来ないが頭骨しか存在しないような場合には,骨壁面の状態,頭頂部変形の出現,骨壁の厚さの変化などを考慮に入れて早期癒合及び"lapsed union"の状態にある個体を取り除き,さらに表3,表4に示した推定式を使用することによりある程度の信頼性をもった年齢推定が可能である。
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