文章基本信息
- 标题:種々の気温における長時間運動時の心拍出量、一回拍出量、および心拍数の変化について
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- 作者:勝浦 哲夫
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1981
- 卷号:89
- 期号:3
- 页码:351-362
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:8名の健康な成人男子(年齢22-28歳)を被検者とし,気温20°C,25°C,30°C,35°C,および40°C(相対湿度約50%)に設定した人工気象室内で3時間のトレッドミル歩行(毎時5.6km,勾配2.5%)を行った。その間,10分目,1時間目,2時間目,および3時間目に,心拍出量,一回拍出量,心拍数を,酸素摂取量,直腸温,平均皮膚温と共に求めた。心拍出量はCO2再呼吸法により求めた。心拍出量と酸素摂取量は3時間の運動中,すべての気温条件で有意な変化を示さなかった。心拍出量と酸素摂取量の関係が密接であることは両者の相関が高いことから推測される。心拍出量は高温条件で高い傾向が認められ,その傾向は運動の1時間目および2時間目では有意であった。一回拍出量は運動の時間経過と共に有意に減少し,この傾向は気温の高い程,著しいことが示された。一回拍出量と直腸温に有意な負の相関が認あられた。測定時間毎に求めた一回拍出量と直腸温の回帰直線は有意に異ならず,両者の関係は3時間の運動中,変わらないことが示された。心拍数は運動中,有意に増加し,また,この傾向は気温の高い程,著しいことが認められた。運動の1時間目までは,直腸温は著しい増加を示したが,30°C以下の気温で得られた心拍数は有意な変化を示さなかった。これは,この期間に有意な低下を示した平均皮膚温と有意な上昇を示した直腸温の複合作用によるものと思われる。30°C以下の気温で得られた直腸温は運動の1時間目以降,有意な変化を示さず定常状態を呈したが,心拍数は運動の2時間目から3時間目に有意な増加を示した。直腸温に対する心拍数の回帰を測定時間毎に求めると,回帰式の高さが有意に異なることが認められ,両者の関係が運動の時間経過により変化することが示された。