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  • 标题:頭蓋縫合早期癒合症の古病理学的研究
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  • 作者:鈴木 隆雄 ; 池田 次郎
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1981
  • 卷号:89
  • 期号:4
  • 页码:479-492
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:頭蓋縫合は出生時によく発達しており,出生後の脳の急速な成長によく対応して,頭囲を充分に拡大させるが,脳の成長が完成し始めるに従って,縫合部は線維性結合を開始し,生涯にわたりその癒合を完成させてゆくことは広く知られている。この頭蓋縫合が出生前あるいは出生後の早い時期に何らかの原因によって部分的あるいは全体的に癒合した場合,脳の成長との間に不均衡を生じて頭蓋に変形をきたす場合がある。この変形が特に著しく病的な場合にこれを Craniosynostosis あるいは Craniostenosis (頭蓋縫合早期癒合症あるいは頭蓋狭窄症)と呼んでいる。この疾患は古くより認識された疾患であり,現代でも小児科や脳外科等の臨床医により研究されている。本論は craniosynostosis と古病理学的に診断された小児頭蓋について,その肉眼的および X 線像による形態を中心に,臨床報告を基礎とした分類,病因論,発生頻度,合併症等について記載した。問題となる頭蓋は1924年,清野謙次博士により樺太•魯礼において発掘された金属時代アイヌと推定される小児頭蓋(No.641)で,現在京都大学理学部自然人類学講座に保管されているものである。頭蓋においては三主縫合に早期癒合が認あられ特に右側冠状縫合,矢状縫合,右側人字状縫合はいずれも完全に癒合消失している。頭蓋,顔面には著しい変形が生じている。X 線像では臨床上 craniosynostosis によく出現するとされる「指圧痕(digital impression)」力朝瞭に出現し,更に蝶形骨変形等が認められた。このような特徴ある頭蓋縫合早期癒合症,特に plagiocephaly については,これからも容易かつ正確に古病理学的診断を行なうことの出来るように,3つの診断基準を定めた。最後に,本症は遺伝的素因が大きく影響していると考えられるが,前述のような古病理学的診断基準によって診断される古人骨の症例はこれからも当然増加してゆくものと思われ,その際には遺伝的要因を加味した古疫学的側面からの研究が必要となってくるものと考えられる。
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