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文章基本信息

  • 标题:歯の生物学的類似性にもとつく多変量的研究
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  • 作者:山田 博之 ; 大野 紀和 ; 酒井 琢朗
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1979
  • 卷号:87
  • 期号:4
  • 页码:457-471
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:歯のもつ生物学的意義から,歯の諸形賃をもちいて数量的にも数質的にも多くの研究が行なわれてきた。しかし,歯の形質とくに歯の計測値をもちいて集団間の違いを多変量的に分析した研究は数少ない。今回の研究の目的は,男性の上•下顎中切歯,犬歯,第1小臼歯,第1大臼歯の歯冠近遠心径•頬舌径の計測値から,日本人•ハワイ人•パスツーン人(アフガニスタン)の3集団について分類学的立場から比較検討することである。もちいた距離iおよび類似係数はそれぞれ,Penrose's size and shape distance, Mahalanobis'generalized distance, canonical variatesおよびQ-mode correlation coeffcientである。これら類似係数に対し,林の数量化理論類を応用して二次元平面上で各集団相互の位置関係を比較した。また,Q-modeで基準化したデーターに対しても同様の分析を試みた。以上,結果を要約すると次のようである。1.パスツーン人はI1の歯冠近遠心径および唇舌径の項目を除き,日本人•ハワイ人に比べて最も小さい値を示した。2.パスツーン人とハワイ人のI1, C, P1, M1の歯冠近遠心径およびM、の歯冠頬舌径は日本人のそれよりも小さい値を示していた。3. 日本人•ハワイ人•パスツーン人の3集団の間では後方歯群,とくにM1の大きさの差が著しい。4. 日本人の中では,秋田•島根•東海地方の間に若干の大きさの違いが認められた。5.二次元平面上で各集団の分類をした場合,日本人はP1の歯冠近遠心径およびM1の歯冠頬舌径が大きい集団,またパスツーン人はI1の歯冠唇舌径が大きい集団,ハワイ人はP1の歯冠頬舌径が大きい集団として特徴づけられた。6. マハラノビス汎距離および正準変量分析,Q-相関係数は生物学的にもほぼ満足する結果が得られた。7.計測絶対値をQ-modeで基準化した値は分類学的にもかなり有効な手法であることがわかつた。しかし,これらの手法によつて得られた結果は,集団間の類似性に対し各方法で若干の相違があるにせよ,本質的には同様な結果が生じてくるため,どの手法が最も妥当性が高いかを言明することはむつかしく,今後の研究を必要とする。
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