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  • 标题:三重県離島における遺伝学的研究
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  • 作者:豊増 翼 ; 片山 一道 ; 宮崎 時子
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1977
  • 卷号:85
  • 期号:4
  • 页码:311-323
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:三重県鳥羽市に属する離島地区は,泉熱流行やB型肝炎関連抗原(HBs抗原)の侵淫などから,疫学的,医生態学的に注目されてきた。報告者は日本各地における多型性形質分布に関する基礎的資料の充実をはかることに加え,HBs抗原の集積をヒト集団に働く選択要因と考え,この地区における多型性形質分布との関連を検討している。初報として,他島との遺伝的交流が僅少で,かつ近隣では稀発とされるHBs抗原亜型のみが検出されることで特徴的な,神島(人口約1,000)住民より得た血液試料を用い,観察した多型性形質の分布について報告し,同島住民の遺伝的特性について検討した。調べられた血液型(ABO,Rh-Hr),血清型(Hp,Tf,Gm,Km),血球酵素型(AcP,PGM,GPT,PGD,EsD,ADA,PHI,GOT,LDH,PGK,AK,PepA)の18形質のうち,PGK,AK,LDHおよびPepAシステム以外は多型性を示した。稀れな遺伝子R0,Rz(Rh-Hr式血液型),TfB,PHI8などの出現,ならびにGpt2とPGDC遺伝子の増加などは特異的であり,遺伝的浮動(ドリフト)の効果を示すとともに,祖先集団の遺伝的特性を物語るものと考えられた。近隣集団との比較,および本島の人口構成,婚姻構造などについては次報以下に検討される。
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