文章基本信息
- 标题:アロメトリー係数の年齢的変化
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- 作者:服部 恒明
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1975
- 卷号:83
- 期号:1
- 页码:29-38
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:アロメトリー式(y=bxα)は,成長を成長系自体の状況の関数として示しており,時間の項を含まない。しかし,身長等により示される相対成長段階が等しい場合でも,年齢による差が想定されるため,6~14歳の男女の身長に対する体重,胸囲,座高の相対成長係数を各年齢ごとに算出し,その年齢的変化について検討した。まず各年齢間の相対成長段階の相違を除去するたあ,各年齢から同一身長階級の集団の描出を試みたが,全年齢に適合する身長の範囲は存在しなかったため,6~9歳群では,身長115~127cmの集団につき,10~14歳群では身長135~154cmの集団につき,アロメトリー係数の群内の比較を実施した。その結果,両群とも,各項目で一定の方向性をもつ顕著な年齢差や性差が認められた。年齢差が示されたため,人差的な描出をすることなく,各年齢の全ての資料により,アロメトリー係数を求め,年齢に伴う経過をプロットした結果,各項目で共通した傾向が観察された。すなわち6~11歳までは,概ね係数は女が男より大きく,座高が停滞するのを除いて一定した増加を続ける。その後,女では各項目とも13~14歳で著しい減少がみられ,男女のアロメトリー係数の大小関係は逆転する。このように年齢に伴いアロメトリー係数は方向性をもって明瞭に変化するという事実から,近似した年齢集団についての相対成長の検討が望ましいものと思われる。