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  • 标题:日米混血児胸部成長の長期観察特に胸郭内外の成長型の相違について
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  • 作者:須田 昭義 ; 保志 宏 ; 江藤 盛治
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1975
  • 卷号:83
  • 期号:1
  • 页码:95-106
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:神奈川県大磯町に設立された日米混血児のための施設エリザベス•サンダース•ホームに生活する子供達の発育を園長沢田美喜女史のご好意と園のご協力とによって20年にわたって長期観察を続けることができたが,本報告はその第4報で,次の2部から成る。〔I〕年令変化および両親群との比較6才から15才まで完全に個人追跡された男60人,女31人について分析した。彼らは父がアメリカ白人である者(J-W)と,アメリカ黒人である者(J-N)とにわかれるが,母はすべて日本人である。計測は胸郭幅,胸郭矢状径で,両者とも45cm骨盤計を用いてMartinの定義に従って行った。比較資料としてアメリカ白黒人についてはKrogmanの報告を,日本人については木田らの個人追跡資料を用いた。年令変化の型は胸郭幅•胸郭矢状径とも3群間に大差は認められない。親群との比較では,胸郭幅は6才から15才の間,一貫して混血児は日本人より大きくアメリカ人に近い。ただにJ-Wついては差の検定結果がまちまちで,J-Nほど決定的とは言い難い。胸郭矢状径では混血児に思春期以後アメリカ人に接近する。このことは女子では15才までに認められ,男子では15才からこの傾向が見えはじめているので,16才以後に実現するものと思われる。胸示数では混血児は日本人よりも小さな値を示した。すなわち混血児は両親群のいずれよりも扁平な胸郭を持つことになるが,その理由は不明である。〔II〕胸郭発育と胸郭外軟部発育との関係ヒトの胸部は肺•心臓•胸郭•筋•皮下脂肪•乳腺などから成るが,このうち筋•脂肪•乳腺は思春期に性ホルモンの影響下に著しい発達を示すところから二次性徴に数えられており,おそらく胸郭や内臓の発達とは多少とも異った成長型を示すものと予想される。そこでそれぞれの成長を別個に検討する目的で,(4)腕郭幅を長径,胸郭矢状径を短径とする楕円の周の長さを近似式を用いて計算し(胸郭周thoracal),これを胸郭とその内臓の発達を代表する値とみなし,(ロ)胸囲から胸郭周を引算した値(囲周差extratoraca1)で胸郭外軟部(筋•脂肪•乳腺)を代表する値とみなし,混血女児41人について個人追跡的に検討した。Fig.1は,ある1人の女児の例であるが,年間増加量が最大になる年令(ピーク年令)が一致していない有様がよくわかる。そこで胸郭周と囲周差とについてピーク年令の相間をしらべたところ(Fig.2),被検者はy=xの直線より上にくる者(A群)と,下にくる者(B群)とに分れた。これら2群にどのような意味があるかを次に検討した。(1) A群の女児では胸郭内臓の発達が軟部よりも早期にスパートする。B群の女児ではその反対の関係になっている。(2) 14項目の身体各部計測量と囲周差との間でピーク年令の相関をしらべたところ(Fig. 3),胴部およびそれに近い部分および身長•下肢長などで,やはりAB群に分離するが,胴部から遠い四肢の部位や顔部の計測量については分離が認められなかった。(3) 各計測量ごとにピーク年令の平均値を求め,これと囲周差•胸郭周,身長,体重のピーク年令の平均値との差の有意性を検討したところ(Table4),A群では有意差の出る場合が多いのに,B群ではほとんど差がない。すなわちB群の個体では,身体各所がよく揃って同じようなテンポで成長していることを示唆している。(4) 囲周差のピーク年令と初潮年令との相関をしらべたところ,AB群の分離が認められた(Fig. 4)。すなわちA群では初潮が先に起り囲周差のピークはその後になるが,B群では囲周差が先にスパートし,初潮発来はその後になる。思春期の発育促進(スパート)は性ホルモン分泌によって起されるが,その開始時期についてはホルモン分泌量とともに組織の感受性も関係するとの考えから,AB両群の生じた由来について考察した。その結果,B群の女児達は組織の感受性が高く,そのため子宮粘膜を発達させ得ない程度のestrogenによっても賦活されて身体発育のスパートが開始され,相対的に初潮が遅発する結果になったものとの想定に達した。なお男子については16才以後のデータが少なく,ピーク年令の確定できない被検者が多いので,詳細な分析は見合わせた。
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