文章基本信息
- 标题:中部日本人の大腿骨について
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- 作者:高橋 譲
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1975
- 卷号:83
- 期号:3
- 页码:219-232
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:中部日本人の大腿骨,男性85対女性67対の計測を行ないその結果を他の日本人群,朝鮮人,樺太アイヌと比較,検討した.中部日本人の大腿骨は各地方人に比して骨体中央部の横径,周径は大きい.頸部の垂直径は小さいが矢状径は大,上穎幅も大きい.一方稔転角は小,骨体弩曲高は大,したがって長厚示数(a,b),頑丈示数,頸断面示数,弩曲示数は高く穎示数は低い.以上は両性にみられる形質であるが男性にはさらに骨幹下横径,上骨端長,頸長および頭周が短かく女性では中央矢状径,外穎厚径および内穎最大長が長いという形質が加わる.アイヌの骨体の上•下端部は扁平性が強く骨幹中央値はいずれも大きい.頭横径は長く頭横断示数も高い.頸部では矢状径が小さくしたがって頸横断示数も低い.下端部は全体的に小さい.朝鮮人の最大長等の長径ははるかに長い.そのため長厚示数(a,b),頑丈示数,頭頑丈示数,頸長示数,上穎骨幹長示数は低い.しかし骨幹部では骨幹最小下矢状径が長いのみで上部の横径,矢状径は短かく中央部は差がない.上骨端長,頸長は長く頸断面示数は小.頭周径,頭断面示数は大,外穎厚径は長く穎示数も大きいが骨体弩曲は弱いといえる.比較群と中部日本人との類似度をC2H(6項目)によりみると男性では関東日本人が最も近く次いで中部九州人,北陸日本人,畿内日本人,九州日本人,朝鮮人,西北九州人,樺太アイヌの順で距離を増す.