文章基本信息
- 标题:遺跡出土炭化材の樹種同定について
- 本地全文:下载
- 作者:西田 正規
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1973
- 卷号:81
- 期号:4
- 页码:277-285
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:遺跡から出土する木炭片からその樹種を同定する試みを行った.これを木炭分析とよぶことにする.これによって遺跡周辺の植生と当時の人々の生活を復元するための資料の一つとして利用できることが明らかになった.木炭試料は京都府桑飼下遺跡出土のものでこの遺跡は縄文後期中葉のものと判定されている.樹種同定法は,多数出土した木炭片から任意に選んだ100個の木炭片をミクロトームで切り切片プレパラートにして細胞構造を顕微鏡観察することによった.これは木材は炭化した後にも,その細胞構造の空間的配置がほとんど変っていないことが判明したからである,この研究の結果を要約すると.1.100個の標本中,切片作成不可能のもの5個,細胞構造が著しく壊されていたもの14個で,残る81個は同定可能であった.2.81個中,種名の確認ができたものは52個で15種,属名までの確認ができたものは27個で4属であった.2個は針葉樹とのみ確認できた.(表1)3.この中ではアカガシ亜属(Cyclobalanopsis)がもっとも多く20個,クリ(Castanea crenata)が13個,オニグルミ(Juglans mandshurica),ケヤキ(Zelkova serrata) の順である.