文章基本信息
- 标题:情島漁民の夏期労働時における微小気候状態
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- 作者:大塚 柳太郎
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1971
- 卷号:79
- 期号:1
- 页码:1-8
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:ヒトは実際に生活している環境を,広い意味での道具を使うことによって,より快適にしていると考えられる.しかし,実際にヒトが生活している環境状態はそれほどよくわかってはいない.筆者は1968年8月に,瀬戸内海情島の漁民について,彼らの生活•活動を時間•空間構造としてとらえることを主目的とした生態学調査を行なった(大塚,1970)。その際に,調査の一環として,彼らの海上労働時を中心として微小気候状態を測定したところ,興味ある結果を得た.情島漁民は,1人乗りの舟で一本釣漁業に従事している.彼らは日中,舟の上にテントをはるが,このことは温度調節と非常に関係が深い.調査結果を要約すれば,(1)海上の舟の上の温度は,地上の温度より0.5°Cから3.0°C低く,大体平行関係にある.(2)テントの下の温度は27°Cまで上らなかったが,テントの外の温度と地上の温度は,それぞれ30°C,31°C近くまで上った.(3)彼らがテントをはるのは,温度状態にかなり影響されていると考えられる.テントをはる時の温度と,はずす時の温度はほぼ等しく,25.1°Cから27.0°Cの範囲であった.一方,テントをはる時刻の範囲は135分であり,テントをはる迄の日照時間の範囲は95分であった.(4)実効温度について考えると,テントの下では24.2が最高であり,6:00から18:00まで,実際に彼らがいた場所ではほとんど変化しなかった.