文章基本信息
- 标题:霊長類の寒冷血管反応
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- 作者:近藤 四郎 ; 登倉 尋実 ; 三輪 宣勝 等
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1971
- 卷号:79
- 期号:1
- 页码:49-54
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:6匹の雄のニホンザル(Macaca fuscata)及びアカゲザル(Macaca mulatta)の左中指末節背面の皮膚温の変化を冷水(0°C)で30分間観察した.寒冷血管反応はニホンザルでは全例において,アカゲザルは3例において出現した.MANN-WHITNEY の U テストを用いて両者を比較すると,寒冷血管反応発現時間はアカゲザルがニホンザルにくらべて有意に短い.寒冷血管反応発現温度,平均皮膚温はニホンザルがアカゲザルよりも有意に高い.血管反応により上昇した皮膚温の最高温度は両種間に有意の差がない.氷水中より指を引上げてさらに30分間皮膚温の変化を観察したが,氷水に浸す前の皮膚温には回復しなかった.以上のことをヒトと比較すると,明らかにサルよりもヒトの耐寒性がすぐれているが,さらにサルの体温調節のメカニズムを求めて,他の実験が進行中である.