文章基本信息
- 标题:材料力学的に見たヒトの下腿骨横断面
- 本地全文:下载
- 作者:木村 賛
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1971
- 卷号:79
- 期号:4
- 页码:323-336
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:長骨の強さは断面形において材料力学的におしはかることができる.長骨に加わる外力は主として軸力,曲げモーメント,〓りの三つである.断面の面積の大きさは軸力に対する抵抗の大きさを示す.断面二次モーメントは曲げに対する抵抗の大きさをほぼ示している.断面二次極モーメントは丸軸の〓りに対する抵抗の大きさを示す.本研究では現代日本人男性22側,女性20側,縄文時代人男性17側の下腿骨中央断面において面積,断面二次モーメント,断面二次極モーメントの三種の数値が調べられた.骨の持つ機械的性質の違いについては考慮せず,緻密質部分の形状によってわかる強さのみが論じられている.骨の力学的性質の解明には実験的研究が不可欠である.断面の形状に関して下記の結果が得られた.1)資料の年令は下腿骨の断面積,断面二次モーメント,断面二次極モーメントの大きさのいずれとも相関がない.2)女性骨は男性骨と比較し三種の数値がすべて非常に小さい.3)体の大きさと骨の丈夫さとには関係があるようである.4)断面積の大きさが異なる骨の断面の形状は相似形でない.大きな骨の緻密質は厚くなる.5)腓骨は脛骨と比べて三種の数値が著しく小さく,そのばらつきの程度が比較的大である.6)断面係数は骨の強さと直接の相関はない.脛骨の弯曲とも相関がない.断面係数は前後方向及び横方向の断面二次モーメントの比と相関している.7)脛骨中央断面の主軸は最大前後径と平行である.