文章基本信息
- 标题:受傷寛骨を含む繩文早期の二次埋葬例
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- 作者:森本 岩太郎 ; 小片 丘彦 ; 小片 保 等
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1970
- 卷号:78
- 期号:3
- 页码:235-244
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:1969年8月の愛媛県上黒岩岩陰遺跡第4次発掘調査において,押捺文土器に伴う縄文早期中葉人骨少なくとも7体分が発見された.このうち,壮年男性2体と幼児1体は,岩陰最奥部に一括して二次埋葬されていた.二次埋葬様式は,小さな類円形ピットの底にまず頭蓋3個を横たえ,頭蓋のすきまに短小な骨を詰め,扁平骨でおおい,その上に成人長骨をほぼ平行に並べ,最後に土器片と平石でこれをおおっていた.二次埋葬された3体のうち,男性1体の右腸骨翼には,おそらく槍先として使用されたと思われる長さ約10cm,幅約2cmの有孔ヘラ状骨器が右外側後方やや上方から刺入してとどまっていた.この骨器による損傷は,致命傷であったと推定された.二次埋葬に際し,その下にあった屈葬女性人骨の下肢骨の一部は折り取られて二次埋葬ピット内に重葬されたが,頭蓋だけは岩陰のさらに奥へ移し埋あられていた.